SOLIDWORKSは毎年最新バージョンをリリースしており
設計の生産性を向上させることに重点を置いた機能強化・操作性改善を行っています。
SOLIDWORKS Simulationにおける新機能をご紹介します。
SOLIDWORKS Simulation 新機能紹介
◆ SOLIDWORKS Simulation 2025
SOLIDWORKS Simulation 2025では、機能強化により解析業務をよりスピーディに行えます。
これらの機能はすべてのSOLIDWORKS Simulationユーザーが利用することが可能です。
詳細はメーカーサイトでご確認いただけます。(SOLIDWORKS Simulation - 2025 - SOLIDWORKS 新規機能)
「汎用的スプリング」結合機能
- 今までの「スプリング」機能より複雑な設定ができるようになりました。
- 「汎用的スプリング」ではローカル座標系を使用して、張力、圧縮、ねじれなどの最大で6つの剛性パラメータを適用することで、実挙動に合わせた効果が期待できます。
注)「汎用的スプリング」結合はSOLIDWORKS Simulation Professional以上のライセンスで使用できます。
メッシュ機能強化
- 相互作用タイプにおける「ボンド」のギャップ範囲で定義された精度が向上します。
- ソリッド‐ソリッド、シェル‐シェル、ソリッド‐シェルなど全てのボンド相互作用タイプで解の精度が向上します。
- 機能強化は、線形静解析、固有値、座屈、線形動解析、疲労、設計シナリオ、圧力容器のスタディで使用可能です。
時間短縮機能
- 「解析から他を除外」の機能が追加されたことで、キープしたい部品のみを選択することができるようになり、大規模アセンブリを扱う際の時間が大幅に短縮されます。
- メッシュの内部処理の機能改善として、同一部品のメッシュ編集を行う際、中間節点の位置を再利用します。
- 複数の同一部品を含むアセンブリのメッシュを作成する際に、ブレンド曲率ベースのメッシャーの時間が大幅に短縮されます。
◆ SOLIDWORKS Simulation 2024
SOLIDWORKS Simulation 2024では、機能強化により解析業務をよりスピーディに行えます。
これらの機能はすべてのSOLIDWORKS Simulationユーザーが利用することが可能です。
詳細はメーカーサイトでご確認いただけます。(SOLIDWORKS Simulation - 2024 - SOLIDWORKS 新規機能)
モデルファイルの自動保存
- メッシュの作成後と解析の完了後に自動でデータを保存してくれるオプションです。
- 手動で保存コマンドをしなくても、データが保存されるようになりました。
スタディの複製時にメッシュと結果を除外
- シミュレーションスタディを複製する際に、メッシュデータと結果データを除外することを選択できるオプションが追加されました。
- メッシュを含むか、結果を含むかを選択することが可能になり、複数の仕様を検討する際、作業時間とデータ容量の節約が可能になります。
同一部品のメッシュ再利用による速度向上
- 複数の同一部品を含むアセンブリに対するブレンド曲率ベースのメッシュによるメッシュ分割時間が短縮されました。
- 同一部品をそれぞれ個別にメッシュ分割することなく、同じメッシュを再使用することで速度が向上します。
- 注意事項
メッシュの作成時間短縮は、ブレンド曲率ベースのみ
SOLIDWORKS Simulation Professional以上のライセンスに限ります。
Intel直接スパースソルバの速度向上(リモート変位/回転のみ)
- 分布結合を使用して、リモート変位、リモート回転を適用しているスタディに対しIntel直接スパースソルバで実行する際の解析時間が飛躍的に向上しました。
- 注意事項
反復ソルバを使用しても速度の向上はありませんが、2024からは分布結合拘束の結合節点に対してのロジックが改善されましたので、より正確な応力結果が表示できるようになる機能強化も実装されております。
2024からは従来の直接スパースソルバは廃止され、Intel直接スパースソルバのみとなりましたのでご注意ください。
ベアリング結合機能強化
- 新たに追加された結合タイプで、「分布」を選択できるようになりました。
- 従来はリジットかスプリングでしかシャフトとハウジング間の力の伝達を計算できませんでしたが、分布を選択できることにより、より現実的なシャフトとハウジングの応力と変位を検証することが可能となりました。
- さらに、傾き(チルト)の剛性とねじり剛性を入力できるようになり、高い精度が必要な精密機器、医療機器、ロボットアーム、ステアリングシステムなどのベアリング設計に役立てることができます。
非拘束ボディの検出機能の強化
- 拘束が不十分な部品を方向と共に表示してくれる機能に展開ボタンが追加されました。
- 結果をテキストとしてコピーすることも可能となり他の設計者との共有も容易になっています。
- アニメーション表示の高速化も進化しました。