レインフロー解析 モジュール
レインフローモジュールは、応力-歪応答のヒステリシスループを計算します。アメリカ自動車技術協会(SAE、Society of Automotive Engineers)発行の疲労設計ハンドブック (Fatigue Design Handbook) よる“RAINCUT”のサブルーチンをFORTRAN から C 言語に移植したものです。
ユーザーは、ヒステリシスのあり、なしのそれぞれのレンジ、平均値、サイクル数、最大・最小値を計算し、また3Dバーグラフを表示できます。
サイクルカウントは、金属疲労などの疲労解析に使用される手法です。ユーザーは、パラメーターを使用し、対象の時刻歴に一致した範囲を解析できます。
ヒストグラムは、デフォルトでの区分け幅設定の他、開始点の設定、ユーザー定義の区分け幅の設定が可能です。また、2次元時間率法XYシリーズのヒストグラムが表示できます。
主な特徴
- レインフロー法
- サイクルカウント法
- レベル-クロッシング法
- l ピークカウント法
- レンジのカウント
- 2次元時間率法
DADiSP/SRSの関数
レインフロー解析モジュールの関数
関数の要約を以下に示します。
Rainflow関数
prainflow | レインフロー解析の実行 |
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phrainflow | 入力シリーズにヒステリシスを適用して レインフロー解析を実行 |
rainflow | 入力シリーズのピークとバレーからレインフローを計算 |
rflow_range | レンジをレインフローテーブルから抽出 |
rflow_mean | 平均値をレインフローテーブルから抽出 |
rflow_cycles | サイクルカウントをレインフローテーブルから抽出 |
rflow_3dbar | レインフローテーブルを3Dバーグラフで表示 |
gpv | 入力シリーズのピークとバレーをすべて返す |
gpvh | 入力シリーズから設定されたヒステリシスの閾値以上の ピーク、閾値以下のバレーを返す |
replace | 点単位で置換処理を行う |
サイクルカウント関数
levelct | (Level Crossing Counting) 入力シリーズが指定Y値と交差する点をカウントし、レベルとカウント数のテーブル、またはレンジのレベルとサイクルのカウント数のテーブルを返す |
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peakct | (Peak Counting) ピークとバレーの数をカウントし、レベルとカウント数、またはレンジのレベルとサイクル数を返す |
simprang | (Simple range counting) レンジのカウントを行い、レンジとサイクルのカウント数のテーブルを返す |
サイクルカウント関数
histgram | 入力シリーズのヒストグラムを作成 |
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xyhist | XYデータの2次元ヒストグラムを作成 |