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ガスケットのシール解析
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- 構造解析
ガスケットの主な目的の一つは、部品間の接合部からの液体や気体の漏れを防ぐことです。
特に圧力容器、配管、エンジンなど、高圧や高温の環境で動作する装置はしっかりと密封するシール性が求められます。
一般にガスケットは極めて薄く、シール性を確認するための厚さ方向の圧力-圧縮の挙動をモデル化することは困難です。そのため、Abaqus/Standardには、ガスケットのための特別な厚さ方向挙動を持つ各種ガスケットが用意されています。
この事例は、Abaqus/Standardのガスケット要素を用いて2部品間のシール面圧力分布を求めた事例となります。圧力分布から、局所的に大きな圧力や不均一な圧力が生じていないことを確認します。
材料の弾性・塑性挙動、摩擦、接触解析、熱応力解析などの機能を活用し、シール解析におけるガスケットの挙動を模擬することができます。これにより、実際の条件下でのガスケットの性能や寿命を予測し、設計改善や問題の特定に活用することができます。