Abaqus
Abaqusによるバンパーの衝突解析
- Abaqus
- 構造解析
自動車のバンパー試験はよく起こるような低速度の衝突による損傷を防ぎ、修理コストを削減することを目的としています。
この事例では自動車モデルのバンパー部品のみを抽出して衝突解析を行っています。
ほとんど部品はシェル要素でモデル化され、バンパーの発泡材にはソリッド要素を使用しています。壁のバリアは剛体で作成され、完全に固定されています。
モデルには複数の材料モデルが使用されています(等方硬化のMises塑性、可壊発泡材)
時速約28kmの初速度を与えています。
接触は一般接触機能を用いることでモデル全体の接触を簡単に定義し、複数な部品を含む複雑な衝突解析もシミュレーションを行うことが可能です。
解析には陽解法のAbaqus/Explicitを用いており、解析を効率的に進めるマススケーリング機能が使用されています。動的モデルにおいて、わずかな小さい要素によって安定時間増分が制御されないよう、限られた小さい要素の質量のみを修正する方法が提供されています。
解析実行後には応力、塑性ひずみ、バリアの反力と接触力の比較、モデル全体のエネルギー履歴などを可視化して確認することができます。