HELYX
無風の室内での軽い咳の影響
- HELYX
- 流体解析
HELYXを使用した粒子-気体連成解析の事例です。
無風の室内で軽い咳をしても、直径1ミクロンから1ミリぐらいまでの飛沫がこんなに飛散してしまいます。粒子は唾液の飛沫に見立てたもので、水の密度を持つ球形の粒子としてモデル化されています。図中左端の「d」の色凡例は、1μmから1㎜までの粒子径分布を示しています。
図中の1.65はフィジカルディスタンス1.65mを表しています。解析では、赤色から黄色を示す0.1~1㎜の飛沫は比較的早い段階で落下するのに対し、緑色から青色を示す1~10μm程度の飛沫は、かなり長時間人の頭部と同じ高さに滞留している事が分かります。
微小な飛沫は重力に対して空気抵抗の影響が非常に大きく重力が無視できる状態になります。そのためスモークリングとして知られるたばこの煙のような振る舞いが見られます。