Simcenter Femap: マルチCAD・複数ソルバーに対応したCAEツール
PLM(Product Lifecycle Management)による製品設計において、導入後に実際の技術者のニーズと一致しないことがあります。特にCAE(Computer-Aided Engineering)製品において、Simcenter Femapはこの問題を解決するための選択肢となります。 基本的にPLM製品はファイル間連携を前提に開発されているため、導入のたびにシステムを追加・変更するという問題を抱えています。 FEMAPは、Finite Element Modeling And Post Processingの頭文字から名付けられ、MSC NASTRANおよびMSC PAL専用のDOSのプリプロセッサとして1985年にGeorge J. Rudyにより開発され40年、CAEユーザーのニーズに応え続け、進化を遂げてきました。 |
主な特徴 【CADに依存しない】 CADに依存しない Femapは主要なCADソフトウェア(CATIA V4、CATIA V5、CATIA V6、Creo、Inventor、NX、Solid Edge、SOLIDWORKS、AutoCAD)のモデルデータを直接読み込むことができます。さらに、中間ファイルや3Dプリンター向けのstlデータ、製造業界で使用される JTデータもサポートしています。 【解析に適したジオメトリデータの作成・編集】Femapは3Dモデルデータの編集機能に優れており、解析モデルを効率的に作成できます。フィーチャーの抑制・編集、板金部品からの中立面抽出、ワイヤーハーネスなどのパイプラインからの中心線作成と断面情報の取り込みなど、ジオメトリモデルを編集するツールが豊富に用意されています。 【自動アセンブリ管理】アセンブリデータをインポートした場合、Femapは自動的に部品間の接着/接触を設定し、アセンブリモデルのセットアップを簡素化します。 【複合材(コンポジット)の設定】Femapは複合材(コンポジット)を設定するための専用ツールを提供しており、複雑な設定も効率的に定義できます。 【高品質なメッシュを迅速に作成】3Dモデルデータから高品質なメッシュを迅速に作成できるよう、Femapは問題となる形状を自動的に判断して抑制/結合/分割などを行います。 【複数のソルバーをサポート】Simcenter Nastran、MSC Nastran、Abaqus、ANSYS、LS-DYNA、MSC.Marc、ADINA、TMGなどさまざまなソルバーをサポートしています。動解析、形状・材料非線形解析、熱伝達解析、流体解析などで利用できます。また、Nastranがバンドルされており、Femap環境のままNastranの様々な機能をご利用いただくこともできます。 【高度なカスタマイズ機能】OLE/COMに完全準拠したBASICエンジンによるオブジェクト指向のAPIを使用して、Femapオブジェクトと機能へ直接アクセスでき、オリジナルコマンドを開発できます。 【リーズナブルな価格設定とクラウド上での製品設計】Femapはオンプレミスで費用対効果の高い機能を提供するだけでなく、クラウド上でファイル共有やコミュニケーションを行い、製品設計を進めるための新しいライセンス形態を提供しています。 |
【Femapセミナーのご案内】 2024年7月25日、CAEサミットにてFemapセミナーを行います。 |